NTTデータが、バルセロナにヨーロッパ初の人工知能センターを開設
NTTデータ が、 バルセロナ にヨーロッパ初となる 人工知能センターを開設しました。日本最大のIT企業の子会社である同社は、3年間で850,000ユーロの投資を行うという戦略的計画をもって、カタルーニャの州都であるバルセロナに上陸。日本とバルセロナを合わせ、現在では同社の130名の専門技術者がデータテクノロジーや人工知能といった分野に取り組んでいます。このセンター開設を受けて、カタルーニャ州首相の キム・トーラ氏は、カタルーニャ州政府にて7月にAI「戦略」を承認する予定だと発表しました。これは、このような「技術革命」を率いる存在となるために必要な目標とツールをカタルーニャ州にもたらすことを目的としています。
デジタルおよび行政施策の評議員を務める ジョルディ・プッチネロ氏は、この戦略的計画を立てる上で、「行政」、「健康」、「可動性」、そして「環境と気候変動」という4つの柱を定めました。「このようなセンターの開設は、カタルーニャ州がこの技術革命を率いることが可能であると示すものでしょう。実際にカタルーニャは19世紀の産業革命を率いた存在であり、今回も技術革命に向かって取り組んでいます。」と、バルセロナにあるNTTデータの本社を訪れたトーラ氏は述べました。バルセロナ本社は、カタルーニャ企業のEveris社 (数年前に日本企業が買収済み)が所有する Living Lab 内に拠点が置かれています。
東京にいる人工知能の専門家たちとの繋がりを活用しながら、NTTはバルセロナでの戦略展開を図ることで、「デジタルトランスフォーメーションに人工知能を採用する顧客を対象としたグローバル戦略アソシエイト」としての地位を強化しようとしています。これを目指す上で、同社は計画の初めの段階において850,000ユーロの投資を予定しています。革新的なソリューションを生み出し、グループが事業を運営するすべての国において顧客の事業のデジタル化を強化することが、この投資の目的です。
バルセロナに開設されたばかりの「センター・オブ・エクセレンス」には、カタルーニャに限らず世界各地からデータを専門とする科学者やエンジニアが集まり(正確な人数は不明)、Everisや日本で既に取り組みを開始していた130名のAI専門家と協力しています。カタルーニャにおける同センターの開設について、州政府とNTTデータが詳細の決定を行ったのは2月のことであり、2019年モバイル・ワールド・コングレスの際に合意が締結されました。
国王フェリペ6世も参加したグランドオープニングの後、評議員のプッチネロ氏とトーラ氏はNTTデータの代表者と会合を行いました。その後、プッチネロ氏が日本へと赴き、最終的な細部の決定に至ったのです。NTTデータのグローバル最高技術責任者(CTO)である 木谷 強 氏は、この人工知能センターはカタルーニャ州政府のデジタル施策に完璧に合致するだろうとすぐに感じたと話しています。
さらに、同氏は新設のセンターに期待される「初期段階の活動」増加へのコミットメントを示しており、カタルーニャの経済成長や技術発展に貢献したいという意思も表明しました。このような発言に対してトーラ氏は、NTTデータのバルセロナ上陸により、「テクノロジーこそが経済の根幹にある」日本とカタルーニャの関係が「強化」されたと指摘しています。
以下の記事をご覧ください: https://www.viaempresa.cat/es/empresa/ntt-data-centro-ia-barcelona_1932290_102.html