III 慶應賞:CEJEが富士フイルムとUriachの企業に報いる

12月12日(水)、富士フィルムおよびUriachが、マドリード商工会議所との共同開催のビジネスイベントで、第3回イノベーション&テクノロジー慶長賞を受賞しました。これは日本・スペインビジネスサークル(CEJE)による賞です。この賞は複数のセクターにおいてイノベーションとテクノロジーを推進し、日本とスペインのビジネスの発展に貢献している日本とスペインの2つの企業を称えるものです。

CEJEはテクノロジーとイノベーションに最も貢献している企業として富士フィルムを選びました。スペインにおける影響も傑出しています。富士フィルムは現在、ヘルスケア、再生医学、再生可能エネルギー、環境、美容など、多様な分野で事業を行っています。研究開発に多額の投資を行い、また、写真・画像の世界の高度なテクノロジーにも投資しています。

CEJEはまた、イノベーションの努力と日本での影響が最も顕著なスペイン企業として、Uriachを選びました。製薬会社のUriachは2017年、最も象徴的な製品のひとつ、ルパタジンのマーケティングを日本で開始しました。それが日本のマーケットに深く入り込んだため、このマーケティングは会社の歴史において画期的な出来事となりました。Uriachは現在、世界の主な地域70カ国以上で製品を販売しています。

CEJEのホルヘ・ラシェラス会長は賞を授与する際、両社は「革新と成長の決意と努力という、慶長賞の精神を完璧に表しており、ビジネスモデルにテクノロジーを組み込んでいる」と強調しました。

「スペインと日本、そしてテクノロジー」と題されたジネス会議では、

科学革新大学省の研究開発革新局長テレサ・リエスゴ氏、在スペイン日本大使館公使の清水徹氏が、CEJEのホルヘ・ラシェラス会長とマドリード商工会議所副所長のアウグスト・カスタネダ氏と共に賞を授与しました。マドリードのサントニャ宮殿で行われたこのイベントには、日本とスペインの著名機関および企業から100名の代表者が出席しました。

第3回慶長賞は日本とスペインの外交および貿易関係樹立150周年記念の中で行われました。両国は1968年11月12日に友好通商航海条約に署名しています。

このイベントではまた、「デジタル時代とビジネス」といった議論も行われ、ビジネス界からさまざまな専門家が出席しました。マドリードにあるエヴェリスのパートナー責任者ハビエル・ロドリゲス・モロニー氏、NTTコミュニケーションズ代表のデビッド・クエスタ氏、リコー・スペイン・&ポルトガルの顧客サービス納品ディレクター、ヤコボ・ベレラ氏が日本とスペインの企業におけるデジタル時代の影響と、新しいテクノロジー分野での日本のリーダーシップについて分析しました。この議論では、IDGリサーチの主席アナリスト、フェルナンド・マルドナド氏が進行役を務めました。

CEJEのホルヘ・ラシェラス会長は「この会議は企業におけるデジタル化の重要性に目を向ける絶好の機会で、日本企業の果たす役割に注目するものだ。それはテクノロジーの波に乗るためで、その波は社会全体を包み込む」と強く述べました。

イベント後、出席者らはレセプションで受賞者や後援者、権威者と交流しました。会場では、日本料理とスペイン料理が振る舞われ、さまざまな企業が人脈を構築し、また、知識を共有しました。

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