日本・スペイン企業サークル、第8回慶長賞でIMMFLYとヤマハ発動機株式会社を表彰
- 第8回目となる同賞は、IMMFLYとヤマハ発動機株式会社の持続可能性に向けたプロジェクトと革新へのコミットメントに焦点を当てました。
- このイベントには、日本とスペインの諸機関や大手企業の代表者など、総勢125名が参加しました。
11月26日、マドリードのウェリントン・ホテルにて、日本・スペインビジネスサークル(CEJE)の第8回慶長イノベーション・アンド・テクノロジー・アワードの授賞式が開催されました。日本瓦斯の後援を受けるこの賞は、日本のヤマハ発動機株式会社とスペインのIMMFLYの2社を表彰しました。両社は革新的な取り組みと持続可能性を促進するプロジェクトの推進が評価されました。フェリペ6世国王陛下を名誉会長職とするこの賞には、アンヘレス・デルガド・スペイン日本財団会長、中前隆博・駐スペイン日本大使をはじめ、各機関や日本とスペインの著名企業の代表者が集まりました。中前大使は2社の受賞者の卓越した献身と努力に対して祝辞を述べました。
持続可能性と革新へのコミットメントの2つの例
日本・スペイン企業サークル(CEJE)は、航空業界において変革的な役割を果たしたとして、テクノロジーブランドIMMFLYを表彰しました。同社は、航空会社が乗客のデジタル体験のコントロールを取り戻せるようにする技術を提案しており、エンターテインメント、接続性、機内販売のソリューションを統合したデジタルエコシステムを構築しています。自社のハードウェアとサードパーティのソリューションの両方と統合させることができる能力が、Immflyを航空業界の中で特に際立たせる理由の1つとなっています。Immflyのマーケティング副社長であるマリア・カルデナルが賞の授与を受け、同社と日本とのつながりについて、「私たちの協調的イノベーションへの取り組みは、楽天のようなグローバル企業との提携に反映されています。2018年には、日本企業である楽天との提携により、Immflyを通じてEasyjetがヨーロッパの航空会社として初めて乗客にコンテンツ・ストリーミング・プラットフォームの体験を提供することができました。」と強調しました。
日本企業への賞はヤマハ発動機株式会社に授与されました。同社は水素エンジンの導入により、モーター技術産業におけるマイルストーンを打ち立てました。この進展は、持続可能性に貢献する、未来的で環境に優しいソリューションの一つとして、この技術の実現可能性に向けた重要な一歩となりました。Roush Performance社とのコラボレーションにより、世界初の水素エンジン船外機と統合燃料システムのプロトタイプを米国で発表しました。別の革新的な取り組みとして、ヤマハ発動機株式会社は、ホンダ、カワサキ、スズキとコンソーシアムを組み、将来の電動バイクモデル用に共通の交換可能なバッテリーを開発しています。Yamaha Motor Europe社のオリバー・プレヴォスト社長兼CEOは、ヤマハの持続可能性に向けた取り組みについて、「技術革新により、サステイナビリティの実現に向けた変革をリードすることが可能になります。電動バイクから水素エンジンまで、ヤマハ発動機株式会社は今後数年間にわたり、持続可能な新プロジェクトを展開していく予定です。」と述べました。
慶長イノベーション・テクノロジー賞
2016年以来、慶長賞の目的は、スペインで設立された日本企業と日本に関心を持つスペイン企業により過去1年間に達成された、グローバル市場におけるイノベーションとテクノロジーの分野での進歩や取り組みを評価することであり続けています。2016年の創設以来、この賞は、スペインのシェフ、カルメ・ルスカイェーダ氏、ならびに日建設計、トヨタ、パナソニック、Gestamp、富士フイルム、Uriach、Iberia、日産、Satlantis、AGC Pharma、Balgegóなどの企業を表彰してきました。